いま暮らしの中でサードプレイスという考え方が浸透してきています。サードプレイスとは、自宅(ファーストプレイス)でも職場・学校(セカンドプレイス)でもない、自分にとって心地の良い時間を過ごせる第三の居場所という意味です。そこで私たちセリエンスは、大切なものごとを失う悲しみの中に居るひとたちの集いの場をつくっていきたいと、グリーフプレイス プロジェクトが、はじまりました。
グリーフプレイスでは、サポートやケアをするという視点ではなく、その方のいまの状態を変えようとせず「無理ない範囲のいま状態で、関わりあえる自然体で居合える場」として、定期的に開催しています。一緒に対話しあったり、景色を眺めたり。後には、参加同士で食事会や、旅行に行ったりという活動が生まれていケバ幸いです。気兼ねないコミュニティの一歩手前の環境づくりを目指す、セリエンスの独自のこころみです
Photo：２０２１年３月９日に開催したグリーフプレイスの様子 /参加者４名
母が亡くなって20年以上、ずっと自分の中にある想いを話す機会はなく、なにかがずっとひかかったままの状態で過ごしてきました。今回のグリーフは、私と同じ母親を亡くした、ただそれだけが共通している人たち。それぞれ持ってる想いや後悔など話して、否定も肯定もせず、「大きな存在であった母」を想い出しながら話して、受けとめる。 答えをだすわけではないけど、今まで語ることができなかった母の死について話して受け止めてもらえて、それだけでも、少し楽になった部分があります。 初めましての状態でも、身近な人の死を経験したという境遇で心は開きやすかったと思います。故人への後悔やしてあげたかったことなど、語れる場があることで心が軽くなる人もいると思うので、こういう場があってもいいと感じました。
今後このように定期的にグリーフプレイスを開催してまいります。もしご興味やもしくは一緒に運営してもいいよという方、是非お気軽にご相談ください。一緒にグリーフプレイスを作っていきましょう。 グリーフプレイスチーム