仏壇の置き場所については、それほど厳密な決まりごとはありません。避けるべきとされている幾つかの場所を避けつつ、毎日のお祈りをしやすい場所に置くと良いでしょう。
仏壇の置き場所で避けるべき場所
鬼門・裏鬼門
家相を考える上で、東北は鬼門と呼ばれ、鬼が出入りする不吉な方向だとされています。仏壇の置き場所としても鬼門は避けるべきとする習慣があります。
ただし現代では住宅の構造上、鬼門に仏壇を置かざるを得ないケースも少なくありませんので、現在はそれほど重要視されてはいません。
2階建ての家の場合
仏壇の上には何も置かない、何も飾らないというルールがあります。ですが2階建て以上の戸建てや集合住宅で、仏壇を下の階に置いた場合は、仏壇の上を人が歩いてしまうことになります。
これが気になる場合は、天、空、雲と書いた紙を天井に貼っておくと、それより上には何もないことにできるとされています。
神棚と同じ部屋に置く場合
仏壇と神棚を同じ部屋に置く場合は、向かい合わせに置く形にならないよう注意が必要です。
この両者を向かい合わせに置く配置は対立祀りといわれ、一方に祈る際、もう一方に背を向ける形になってしまうため、避けるべきとされています。
仏壇が傷みやすい場所は避ける
置き場所を考える上で、宗教的な意味合いよりも重要なのは、仏壇自体が傷んだり、カビたりすることを防ぐことです。エアコンの風や直射日光が直接当たる場所、湿気の多い場所などは避けると良いでしょう。
また、犬や猫などのペットを飼っている場合は、ペッドが仏壇を引っ掻いたり荒らしたりしないよう気をつけましょう。
和室に置く場合
仏壇が似合う部屋といえばやはり和室です。自宅の和室に仏間があるのであれば、そこに置きましょう。また床の間も仏壇を置くのに適したスペースです。仏間がなく、床の間はあるという場合は、床の間に置くという選択肢もあります。
仏間も床の間もない和室であれば、特に置き場所の決まりはありません。鬼門などの避ける場所についても留意しつつ、仏壇が傷みにくい場所、なおかつ毎日のお祈りがしやすい場所に置くようにしましょう。
洋間に置く場合
新築の戸建てや集合住宅では、和室のない家が増えてきています。こういった近年の住宅事情の変化に合わせて、洋間にも違和感なく置くことのできるモダン仏壇が登場し、2000年代から急激に普及しました。
モダン仏壇は家具調仏壇とも呼ばれ、洋風家具やインテリアを思わせるお洒落なデザインが特徴。また狭い住宅にも起きやすいコンパクトなものも多く存在します。洋間にモダン仏壇を置く場合も、置き場所の決まりは特にありません。傷みや湿気に注意し、お祈りしやすい場所に設置すると良いでしょう。
寝室に置く場合
故人や仏様と静かに語らえる寝室も、仏壇を置くのに適した部屋であるといえます。ただし寝室に置く際には、仏壇に足を向けて寝ることのないように注意が必要です。○○に足を向けて寝られないという表現がある通り、足を向けて眠ることは失礼に当たるとされています。
まとめ
避けるべき場所
- 鬼門、裏鬼門はできれば避ける
- 下の階に置く場合、天井に天、空、雲などと書いた紙を貼ると良い
- 神棚と向い合せになる置き方は避ける
- エアコンの風や直射日光が当たる場所は避ける
和室に置く場合
- 仏間があれば仏間に置く
- 床の間も仏壇を置くのに適したスペース
洋間に置く場合
洋間に置くことを想定したモダン仏壇が普及している
寝室に置く場合
足を向けて眠る形にならないよう注意
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