おめでたいことが2つ重なることになる授かり婚で、妊娠中に結婚式を行いたいと考える人やブライダルフォトを撮りたいという人は多いものです。現在はマタニティウエディング・マタニティフォトの考え方や技術も進歩しており、妊娠中の花嫁さんに寄り添うプランもたくさん出てきています。ただ、マタニティウエディングやマタニティフォトを行う前には、「妊娠中の結婚式・撮影だからこそ知っておきたいこと」も非常に多くあります。
ここでは、生涯でたった1回のマタニティウエディングを後悔のないものにするために、マタニティウエディングのドレス・和装選び~エステの時期や注意点について解説していきます。※医師から止められている人あるいは計画途中に中止を進言された人は、医師の診断にしたがってください。
マタニティウエディングの衣装選び
マタニティウエディングに限ったことではありませんが、結婚式の大きな楽しみといえば「衣装選び」を挙げる人が多いのではないでしょうか。ここでは、「和装」「洋装」に分けて、マタニティウエディングの衣装選びのポイントについて解説していきます。
和装
どのような体型の人でも着られる和装は、近年改めて注目を浴びているものです。ドレスとは異なり体の線が出にくいので、お腹がふっくらしてきた人でも選びやすいといえます。妊娠中は体型が変わりやすいものですが、体型の変化にもしっかり合わせられるのは、和装の大きなメリットだといえるでしょう。「妊娠中の人への着付け」もノウハウとして確立しているのも、大きな魅力です。なお、「マタニティウエディングだけれど、妊娠していることはまだ周りの人には内緒にしておきたい」という意向も、和装ならば叶えられます。ただ、一般的に和装は洋装に比べて重さがあります。そのため、取り回しに苦労する人もいるでしょう。この「重さ」のため、和装での挙式は妊娠7ヶ月くらいまでがおすすめ時期の目安とされています。
洋装
着物ほどは重さのないドレスは、妊娠8ヶ月めくらいまで着られるというメリットがあります。もちろん種類にもよりますが、基本的には和装よりも負担が少ない装いだといえるでしょう。なお、妊娠4ヶ月目程度までならば一般的なウエディングドレスを選べるといわれており、7ヶ月程度までならばAラインやプリンセスラインのウエディングドレスが着用できると考えられています。8ヶ月目に入ってからも、胸の下で絞るデザインのエンパイアラインのドレスならば無理なく着ることができます。ただ、ウエディングドレスは和装とは異なり、ある程度「サイズ」が決まっています。なかには背中の絞りなどで調整できるものもありますが、着る時期によってはサイズ調整だけでは対応できなくなるかもしれません。そのため、ドレスを決めてから着用するまでの期間は、あまり長く設けないようにするのが原則です。また、締め付け感のないものや、硬くない素材を使ったものなどがおすすめです。
マタニティウエディングのエステは。プラン選びが大事
「衣装選び」について見てきたところで、ここからは「マタニティブライダルエステ」について見ていきましょう。基本的には、妊婦さんであってもブライダルエステは受けられます。ネイルケアやフェイシャルケアなどに関しては、「妊娠中でもOK」としているエステサロンが多く見られます。また、シェービング(剃毛)の場合はあまり問題はないでしょう。ただし、同じ「ムダ毛の処理」であっても、エステサロンなどでの脱毛は原則として受けられません。ホルモンバランスが不安定になるため効果が担保できないことなどがその理由です。「体を細く見せたい」としてエステサロンに通う人もいるかもしれませんが、このあたりに関してはエステサロンごとに判断が分かれます。また、「基本的にはフェイシャルケアはOKとしているところが多い」としましたが、妊娠中の体調は千差万別です。今まで大好きだった香りであっても、妊娠したことで苦手になってしまうこともあります。また肌の調子が変わってしまい、今までは問題のなかったスキンケアアイテムがだめになってしまうこともあるでしょう。このような事情もあるため、エステサロンに行くときには「妊娠〇ヶ月目で、体調はこのような感じで、〇月×日にマタニティウエディングを行う予定です」などのように事前にしっかりと伝えておくことが必要です。
事前に情報を共有しておくことで、エステサロン側も「妊婦さんに配慮した手技」「妊婦さん向けのプラン」を提案しやすくなります。エステサロン側が「危険だ」と判断するプランについては警告もしてくれますし、万が一のことが起きたときでも対応しやすくなります。情報共有は、ママとベビーとエステサロンを守るためにとても大切なことなのです。
後悔のないマタニティウエディングのための注意点
最後に、後悔のないマタニティウエディングを成功させるための「注意点」についても解説していきましょう。取り上げるのは、以下の3つです。
・マタニティウエディングを行う時期は?
・ダイエットは病院と相談をして
・つわりなどで体調不良のときは、見送る決断を!
1つずつ解説していきます。
マタニティウエディングを行う時期は?
マタニティウエディングを行う時期としてもっとも適しているのは、「5ヶ月から7ヶ月の時期」だとされています。
この時期はいわゆる「安定期」に入った時期だからです。この時期ならば、和装にしろ洋装にしろ、着る時間や体調、デザインを考慮すれば無理なくマタニティウエディングを行える確立が高いことでしょう。妊娠2ヶ月目まで(特に1ヶ月半めまで)はもっとも流産しやすい時期なので、マタニティウエディングはおすすめできません。また、妊娠2ヶ月目~5ヶ月目までは、つわりに悩まされる人がもっとも多い時期です。8ヶ月目~10ヶ月目はお腹が非常に重くなりますし、特に臨月の時期はいつ出産になってもおかしくありません。そのため、基本的にはこの時期は避けるべきです。
出典:徐クリニック「妊娠週数と流産率」https://www.joclinic.jp/faq/knowledge/post_78.htmlオムロン「つわりはいつから始まりますか」https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/qa/premama_Q12.html
ダイエットは病院と相談をして
「一生で一番きれいな私を見て!」という思いは、花嫁さんならばだれもが持つ感情だと思われます。
そのようにしてきらきら輝いている女性はどのような体型であれ非常に美しいものですが、「自分に自信が持てるようにダイエットをしたい!」と考える人もいるのではないでしょうか。妊娠中であっても、「絶対にダイエットをしてはいけない」というわけではありません。ただ、過度なダイエットや無理なダイエットは、体に大きな負担をかけます。そのためマタニティウエディングのためにダイエットを行う場合は、一度主治医に相談してください。
つわりなどで体調不良のときは、見送る決断を!
妊娠中の女性の体は、100人いれば100通りの、1000人いれば1000通りのバリエーションがあります。「5ヶ月目になればつわりが落ち着く人が多い」としましたが、これはあくまで一般論にすぎません。実際に、「妊娠が分かってから出産まで、毎日吐いていた」という人もいれば、逆に「臨月までまったくつわりがなく、足取りも軽く階段を上り下りしていた」という人もいます。また、「初期は体調が良かったのに、中期になってから辛くなってきた」というように、「時間経過とともに体調が変わってきた人」も当然います。このようなことを踏まえ、体調不良になったときには勇気を持って見送る決断をしてください。結婚式は一生に一度のものですが、パパママ婚などの楽しさもあります。ベビーと一緒に結婚式を挙げることもできます。体調不良に見舞われた場合は、辛い思いをしながらマタニティウエディングを強行するよりも、あなたと、あなたのパートナーと、あなたのベビーのために、「マタニティウエディングを見送る勇気」も持つようにしてください。
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