おめでたい門出の結婚式では、さまざまなイベントが行われます。そしてそのなかには、「リングガール・リングボーイによる指輪を運ぶ儀式」も含まれます。ここでは、この「リングガール・リングボーイ」について取り上げ、それについて解説していきます。
※ここでは、基本的には「リングガール=リングを運ぶ『女の子』」にのみ限定します。男の子・女の子の区別なく「指輪を運ぶ子ども」を指す場合は「リングガール・リングボーイ」の表記に、「指輪を運ぶ男の子」を指す場合は「リングボーイ」として区別してお話していきます。
リングガールとはどんなもの?
リングガールとは、ごく簡単に言うのであれば、「結婚式のときに指輪を運ぶ女の子」を指します。指輪をのせたクッションを手に持ってバージンロードを歩き、新郎新婦と神父様・牧師様の元にこれを届けるのが役割です。ちなみに以前は、「結婚指輪を運ぶのは男の子(リングボーイ)であり、かごに入った花を撒きながら歩くのは女の子(フラワーガール)」とされていました。しかし現在は、女の子でも「リングガール」を務めることも多くなっています。また、男の子と女の子の組み合わせではなく、「リングガール&フラワーガール」「リングボーイ&フラワーボーイ」などのように、同性の子どもを組み合わせて行う式も見られるようになりました。基本的には、リングガール・リングボーイ・フラワーガール・フラワーボーイは、4歳~10歳くらいの子どもが務めるのが一般的です。自分の足で歩ける年齢であり、かつ自分の役割を果たせる年齢となると、これくらいの年頃になるからでしょう。もっとも、この数字は厳密なものではありません。もっと小さいお子さん(2歳くらいの赤ちゃん)に親御さんが付き添って行うこともありますし、プライズメイド(新婦をサポートする役目を持った、新婦の友人)が務めることもあります。ただここでは、特筆すべき事情が無い限りは、「4歳~10歳の子ども」と想定して解説していきます。リングガール・リングボーイ・フラワーガール・フラワーボーイは、バージンロードを歩いて指輪を運びお花を撒くのが基本です。ただ、現在はかわいらしい車に乗って現われることもあります。
お願いする側のマナーについて
リングガール・リングボーイに関するマナーを、まずは「お願いする側」の立場から見ていきましょう。
- 依頼は早めに! 断られた場合は強制しないで
- 正式な依頼~準備は依頼側が行う
- 後日にお礼を!
- 万が一のことを考えて代替案も考えておくこと
ひとつずつ解説していきます。
依頼は早めに! 断られた場合は強制しないで
リングガール・リングボーイをお願いしたいと考えた場合は、できるだけ早めに打診してください。正式な依頼の前に、リングガール・リングボーイ候補の親御さんに対して「〇〇ちゃんにお願いしたいのだけど……」と切り出すとよいでしょう。また、断られた場合は強制しないようにしてください。お子さんにはそれぞれ性格もあります。無理に押し付けると、後々まで関係がこじれかねません。
正式な依頼~準備は依頼側が行う
打診段階でOKが出たのなら、後日正式な依頼を行います。招待状に、「何時に来て欲しいか」「リハーサルは何時からか」「服装(ドレス)の準備はどちらが行うか」を記しておきます。なお、服装に関しては新郎新婦側が用意するケースと保護者側が用意するケースの2パターンがありますが、そのあたりもしっかり記しておきましょう。なお、リングピローなどはすべて新郎新婦側が用意します。
後日にお礼を!
リングガール・リングボーイは大役です。そのため、リングガール・リングボーイを務めてくれた子どもにはきちんとお礼をしましょう。当日にプレゼントを渡しても良いものですが、後日のお礼も忘れずに行いましょう。後日のお礼としては、まずは手紙を用意します。そこにリングガール・リングボーイの写真も同封しましょう。
万が一のことを考えて代替案も考えておくこと
子どもは体調を崩しやすいものですし、「リハーサルではできたけれど、大勢の人がそろう本番のときには緊張してできなくなった」というケースも多く見られます。この場合は、「諦める」あるいは「代替案を講じる」の2つの方法のいずれかをとることになるでしょう。上でも述べた「プライズメイドが指輪を運ぶ」などのように切り替えてもいいかもしれません。結婚式の主役は新郎新婦ですが、同時に結婚式は「多くの人に感謝の気持ちを伝える場所」でもあります。そのため、リングガール・リングボーイやその親御さんが嫌がったり引き受けられないと言ったりした場合はその気持ちに沿わなければなりませんし、無事に務め上げてくれたのならお礼もしなければなりません。このことを踏まえたうえで、リングガール・リングボーイの規格を立てたいものですね。
お願いされた側のマナーについて
上では「お願いする側のマナー」について解説してきましたが、ここからは「お願いされた側のマナー」について解説していきます。
- 服装のマナーとは?
- 一度引き受けたら欠席はダメ! どうしても難しい場合は早めに連絡を
- 当日は2時間前くらいには着いておきたい
ひとつずつ見ていきます。
服装のマナーとは?
「結婚式のときには、白いドレスはNG」という常識は、大人ならばだれでも持っているものでしょう。「新婦の色」である白色は、ウエディングドレスと似たものに見えるため、結婚式のゲストが着るには相応しくない色です。しかし、リングガールの場合はこの「白色」が非常に喜ばれます。新婦とお揃いの白いドレスは天使のように美しく、リングガールの大役にぴったりです。また、淡いピンクやブルーのドレスを選んでも構いません。ヘアアクセサリーは、花冠がよく選ばれます。白や緑、ピンク色などの花を配した花飾りは、リングガールにぴったりです。もちろん、リボンやコサージュなどを利用しても構いません。ドレスは、新郎新婦側が用意するのか、それとも保護者側が用意するのかを明確にしておきましょう。
一度引き受けたら欠席はダメ! どうしても難しい場合は早めに連絡を
リングガールの役目を一度引き受けたのならば、欠席はNGです。新郎新婦側は、「リングガールありき」で挙式のスケジュールを組んでいますから、一度引き受けた後に断ると大きな迷惑になりかねません。ただ、「身内の不幸があった」「けがをして入院した」などのような、やむを得ない事情ができることもあるかもしれません。この場合はできるだけ早めに連絡を行い、丁寧に謝罪しましょう。
当日は2時間前くらいには着いておきたい
リングガールを務める場合は、2時間くらい前には現地に着いておきたいものです。なぜなら、挙式のリハーサルが行われることが非常に多いからです。なお、招待状に「集合は〇時、リハーサルは△時から行います」などのように書かれていたのなら、それに従います。
「頼む側」にもマナーがあるように、「頼まれる側」にも守りたいマナーがあります。上手に大役を果たせるようにするべく、家で事前に練習しておくのもよいでしょう。新郎新婦の元に指輪を届けるリングガールを務めることは、お子さんにとっても親御さんにとっても格別の思い出となるはずです。
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