「妊娠中に、親戚の結婚式に呼ばれた。参加したいけれど大丈夫?」
「3か月後の友達の結婚式に呼ばれている。でも妊娠中で、出てもいいのかどうか不安」
このように悩んでいる人のために、ここでは
- 「妊娠中に結婚式に呼ばれた場合の考え方」
- 「妊娠中に結婚式に出席すると決めたときに、行うべきこと」
- 「妊娠中に結婚式に参加するときの服装」
について解説していきます。
いつまでに返事をする?いつからいつまでなら出ても大丈夫?期日に関する問題
まずは、
- 「妊娠中に結婚式に呼ばれた場合、いつくらいまでに返信をするべきか」
- 「妊娠中に結婚式に呼ばれた場合、いつくらいならば参加しやすいか」
について解説していきます。
妊娠中の体調は人それぞれです。妊娠初期から出産前日までつわりに苦しめられる人がいる一方で、まったくつわりがない人もいます。また食べ物の好みがまったく変化しない人もいれば、今まで好きだったものがまったく食べられなくなる人もいます。
一般的に、いわゆる「安定期(妊娠16週から妊娠28週)」の時期ならば体調に変化が起こりにくく、結婚式にも参加しやすいといわれています。逆に妊娠初期は流産が起こりやすく、不安定な時期であるため基本的には結婚式の参加には慎重になった方がよいでしょう。また後期の場合は、お腹が大きくなることで動きにくくなったり、早産の可能性があったりするので、出席するかどうかの判断を慎重に行いたいものです。
なお安定期であっても、人によっては体調が優れなくなることもあります。「妊娠初期はつわりもなく快調だったが、安定期に入ったあたりから体調が思わしくなくなってきた」などのようなケースもあります。妊娠中の経過は人それぞれ千差万別であるため、「この時期ならば絶対に問題は起こらない」と断言できる期間はありません。
このため、妊娠中に結婚式の招待状をもらった場合は、返信期日ギリギリまで待ってから返信した方が良いでしょう。現在つわりがある場合はお断りするのはもちろん、たとえ結婚式当日がつわりが消失するとされる期間(16週~)にかかる場合でも断った方が安心です。
また詳しくは後述しますが、「招待状への返信をする時点で、体調に問題がない」という場合であっても、招待者(新婦)に対しては妊娠していることを伝えておくようにしましょう。
結婚式に出席する前にしておきたいこと
「現在体調的に問題はなく、安定期の間に結婚式がある」ということで出席を決めた場合も、事前準備をしておくことが重要です。
- 招待してくれた人に妊娠中であることを伝える
- 医師に相談する
- 式場を確認する
一つずつ見ていきましょう。
招待してくれた人に妊娠中であることを伝える
妊娠中に結婚式に参加する場合は、招待してくれた人に対して「今現在妊娠中であること」を伝えておきましょう。「ご招待いただいてとてもうれしいし、現在つわりもないので参列したい。ただ、体調の変化やドクターストップがあった場合は、直前になって欠席しなければならなくなる場合もある」ということを、丁寧な言葉で伝えるようにしておきます。
なお弔事で結婚式を欠席する場合は理由をぼかして伝えるのがマナーとされていますが、妊娠の場合は慶事であること、また直前にキャンセルせざるを得ない状況になる可能性も高いことから、しっかりと理由を伝えておく方がよいでしょう。
また、「『出席する』としたが、直前で行けなくなった」という場合は、すぐに電話をして相手に伝えるようにしてください。
医師に相談する
すでに述べましたが、妊娠中の体調や体の変化は千差万別です。妊娠~出産は100人いれば100通りあり、1つとして同じものはありません。そのため、一般的に安定期と呼ばれる時期であっても体調が優れず不安定な状況にある人はいますし、赤ちゃんに問題はなくてもお母さんの方の血糖値や血圧が異常な場合もあります。
特に高齢出産にあたる場合は慎重さが求められますから、「結婚式に招待された。出席したい」と考えているのであれば、一度はかかりつけの医師に相談した方がよいでしょう。
なおかかりつけの医師から「欠席した方がいい」「出席は勧められない」と言われた場合は、結婚式への出席は断念しなければなりません。
これは赤ちゃんとお母さんの身を守るための判断であると同時に、主役となる新郎新婦のためでもあります。たとえば結婚式の最中に妊婦さんが体調を崩して救急車で運ばれるようなことになってしまえば、結婚式の段取りも大きく狂ってしまうでしょう。
式場を確認する
「現在体調的に問題もないし、医師に相談しても止められなかった。出席するつもりでいる」となった場合でも、式場の確認をすることはとても大切です。
真夏や真冬にガーデニングパーティーをする結婚式や、立食パーティー式の結婚パーティー(特に二次会)の場合は妊婦さんにとって負担が非常に大きいため、出席をとりやめなければならなくなる可能性が高いからです。
また、「秋口に神社の外の建物で結婚式を行う(座る場所はある)」などの場合は、厚手のショールを持っていくなどの工夫が必要です。
妊娠中に結婚式に出席するときの服装について
ここからは、「妊娠中に結婚式に出席するときの服装」「妊娠中に結婚式に出席する場合の振る舞い方」について解説していきましょう。
服装について
まずは服装について解説していきます。
・靴
一般的に結婚式ではヒールのある靴を履きますが、妊娠中の場合はヒールなしのものでもかまいません。スニーカーなどは避けるべきですが、ヒールのほとんどない歩きやすいパンプスを選ぶとよいでしょう。リボンなどの飾りのあるものや、明るい色のものなどを選ぶと、ヒールがなくても、お祝いの席にぴったりの明るい雰囲気を出すことができます。
ストッキングは、マタニティ用のストッキングを選ぶとよいでしょう。お腹周りに余裕を持たせた作りになっていて、締め付け感がありません。
・ドレス
伸縮性のあるドレスを選ぶと、移動中も式の最中も苦しさを感じずに済みます。
ただ妊娠中に結婚式に出る回数はそれほど多くはありませんし、週数によって選ぶべきサイズも変わってきます。そのため、妊娠中のドレスは「買う」ではなく「借りる」というやり方で対応してもよいでしょう。現在はマタニティ用のドレスをレンタルしている業者は数多くあり、なかには3日前でも手続きができるというところもあります。
・小物
妊娠中でも妊娠中でなくても、結婚式に持っていくアイテムは基本的には変わりありません。
ただ、妊娠中の場合は体を冷やさないようにするために、厚手のショールや長袖のボレロを持っていくと安心です。
食事について
結婚式などで出てきた食事は食べ切るのが原則ですが、妊娠中は体調の変化があるうえ、赤ちゃんで胃が圧迫されて妊娠以前と違って食べられない料理が増えたり食べられる量が減ったりする可能性が高いといえます。そのため、食事は食べ切らなくても問題ありません。
また、食前酒などを含むお酒全般に関しても、断るかたちで問題ありません。
最後に、「お祝いをしたい気持ちはとてもあるけれど、妊娠中で体調が優れずどうしてもいけそうにない」という場合について考えていきましょう。
この場合は、祝電などでお祝いの気持ちを伝えることが推奨されます。また結婚式後にプレゼントを贈るなどのやり方で、「おめでとう!」の気持ちを伝えるようにするのもよいでしょう。結婚式に出席できなくても、心を伝える方法はいろいろあるのです。
贈儀計画コラムでは、人生の儀式における皆さまの悩みをサポート致します。
葬儀・介護・相続・お墓・結婚などそれぞれの課題を、情勢に合わせ専門のサポートスタッフがいつでもご相談を承ります。まずはお気軽にご相談ください。
冠婚葬祭セリエンス(贈儀計画コラム運営企業)
電話番号:0120-34-5183 受付時間:9:00-17:00
インターネットでのお問い合わせは24時間承っております。