結婚式やウエディングフォトの形態が多様化している現在において、新しいウエディングフォトとして注目を集めているものがあります。それが、「韓国ウエディングフォト」です。ここでは、ドラマティックな1枚が撮れるとして人気を博しているこの韓国ウエディングフォトを取り上げて、
- 韓国ウエディングフォトとはどんなもの?
- 韓国ウエディングフォトは日本でも撮れる?
- 韓国ウエディングフォト、写真館の選び方
について解説していきます。
「韓国ウエディングフォト」とは、ドラマの1シーンのようなウエディングフォトのこと
韓国ウエディングフォトとは、ドラマの1シーンのように、ドラマティックなイメージで撮影するウエディングフォトのことです。従来のウエディングフォトは、「主役2人が、かしこまった顔や笑顔で寄り添う」「指輪をつけた手をアップにして撮る」「教会の扉の前やお花の前で、立って写真を撮る」などのような形式が一般的でした。表情や姿勢に多少の違いはあっても、基本的には「静止した2人をきれいに撮ること」を主眼としていました。また、レタッチや加工は最小限にして、「できるだけ素の2人を」という価値観の元で作り上げられてきていました。
このようにして作り上げられる従来のウエディングフォトも、非常にすばらしく、美しいものです。ただ、「人生最良の日の写真なのだから、もっとドラマチックにしたい!」「女優さんのように撮影してほしい!」と考える人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、「韓国ウエディングフォト」です。
韓国ウエディングフォトは、従来の写真とは「光の使い方」「構図」が違います
韓国ウエディングフォトの場合、非常に凝ったスタジオで、ストーリー性を感じさせるようなアングル・光の使い方で撮影するという特徴があります。例として、「教会」を取り上げましょう。従来のウエディングフォトの場合、教会での写真は、その多くが
- 日中に、扉の前で撮る2人で寄り添って撮る
- 明るい講堂内で、十字架の前で撮る
- 海の見える講堂内で、白色や青色を基調として撮る
という形式が一般的でした。対して韓国ウエディングフォトの場合、
- 暗いの色調の教会の中で、女性の白いドレスだけが浮かび上がるように撮る
- ウエディングベールを手前に長く広げて、主役2人は遠いアングルで背中側から撮る
- 主役2人が寄り添って写真を撮るが、ウエディングベールが柱によってあえて隠れるようにして撮る
などの手法がよく使われています。
特に、「暗い色調をよく使う」というのが韓国ウエディングフォトと従来のウエディングフォトの大きな違いです。もちろん韓国ウエディングフォトでも明るい色調で撮影をすることはありますが、従来のウエディングフォトではほとんど使われなかった「暗い部屋での撮影」「ダークトーンでの撮影」を非常によく使います。韓国ウエディングフォトの手法では、ウエディングドレスの白や、差し色のようにして使われるわずかな光を際立たせるために、暗い部屋やダークトーンを意識的に使っていると考えられます。
「加工」「修正」がしっかり入るのも大きな違い
また、韓国ウエディングフォトの場合、「加工」「修正」がしっかり入るのも大きな特徴です。前述した通り、従来のウエディングフォトの場合は「2人らしい表情」「自然体に近い加工」を大切にして手を入れていきます。対して韓国ウエディングフォトの場合は、「写真としての完成度」「主役2人を美しく見せること」を目的として、さまざまな加工・修正を行います。美肌加工はもちろん、体型をよく見せるための加工などもしっかり行います。「二の腕を細くしたい」「髪の毛をきれいにしたい」などの希望を聞いてくれるスタジオもあるため、「自信のあるところをしっかり見せて、自信のないところを加工する」などのやり方も取れるでしょう。「加工・修正」というと、「人物に対して行われるものである」と考える人もいることでしょう。しかし韓国ウエディングフォトの場合、主役2人はもちろん、「服」にもしっかり加工が入ります。そのため、服に寄ったシワなどもほとんどなくなり、より美しい写真に仕上がります。
非常にドラマティカルでおしゃれで、「今までのウエディングフォトと違うウエディングフォト」が撮れるということで、韓国ウエディングフォトは人気を集めるようになりました。
「韓国ウエディングフォト=韓国でなければ撮れない」は間違い! 日本でも撮影可能です
韓国ウエディングフォトは、その名前から、「韓国でしか撮れない」という先入観を抱かれがちです。今でも根強い人気のある「ハワイウエディングフォト」などは現地に行かなければ撮れないこともあり、このような印象を持たれるのでしょう。しかし韓国ウエディングフォトは、日本でも撮影することができます。大阪や東京、名古屋などの大都市は元より、沖縄や北海道まで、北から南まで、数多くの写真館がこの「韓国ウエディングフォトプラン」を取り扱っています。「新型コロナウイルス(COVID-19)下なので、プライベートで海外に行くのは難しい……」という事情がある人でも、日本でも簡単に撮影可能なので安心です。ちなみに韓国ウエディングフォトの元々の起源は、名前の通り「韓国」にあります。2008年に韓国ソウルでオープンしたStudio Wonkyu+が元祖だと言われており、その後韓国全土や日本にも伝わってきました。なおこの「元祖韓国ウエディングフォトショップ」は、日本の東京にも出店しています。
韓国ウエディングフォト、写真館の選び方
上記で述べたように、現在は日本にも数多くの韓国ウエディングフォトショップが存在しています。では、このなかからより良いところを選ぶにはどうしたらよいのでしょうか。
1.スタジオの種類で選ぶ
韓国ウエディングフォトは、「スタジオ」が写真に占めるウエイトが重いのが特徴です。どこのショップも複数のスタジオを持っていますから、「そのショップが持っているスタジオの種類」でショップを決めていくとよいでしょう。ショップが持っているスタジオは、豪華なものからかわいらしいもの、カントリー調のものから厳かなものまであります。また、「こんなスタジオで撮りたい」という希望があれば、それをメインに据えて「希望に近いスタジオをピックアップして、それを扱っているショップを比較して選ぶ」というやり方をとってもよいでしょう。
2.ドレスの種類で選ぶ
現在は、ほとんどすべてのウエディングフォトショップが「複数枚のドレス」を用意しています。シルエットが違ったり、上半身のデザインが違ったり、色味や加工が違ったり……と、さまざまなウエディングドレスを提案しています。このため、「自分好みのドレスがあるかどうか」を基準にしてウエディングフォトショップを選んでいくのもよいでしょう。ショップによっては、カラードレスや韓服を選べるようになっているところもあります。なお、「サイズがあるかどうか不安」という人は、一度事前に該当ショップに問い合わせをしておくと安心です。
3.費用や行きやすさで選ぶ
韓国ウエディングフォトの相場は、おおよそ15万円~30万円といったところでしょう。韓国ウエディングフォトに限ったことではありませんが、ウエディングフォトは「豪華にしようと思えば、いくらでも豪華にできるもの」です。そのため、ショップを決める際には、「自分の出せる予算内で、自分が必要とするプランを提供してくれるショップかどうか」を見るとよいでしょう。また、「候補を2つにまで絞り込んだけれど、どちらにするか迷っている」「決定打がない」と迷っている人は、「アクセスしやすいところかどうか」で最終判断をするのも一つの手です。
ウエディングフォトの撮影は体力を使いますし、緊張もします。そのため、終わった後はかなり疲労してしまう人も多いものです。そのような状況で長く歩いたり、電車に乗ったりするのは疲れることでしょう。アクセスの良さは「第一の選択条件」にはなりませんが、「考慮材料」にはなりえます。迷ったのなら、最後はこれで決めてもよいでしょう。
まとめ
従来のウエディングフォトにも、新しい韓国ウエディングフォトにも、両方に「良いところ」があります。自分の撮りたいウエディングフォトはどれか、韓国ウエディングフォトにするならばどんなスタジオ・どんなドレスで撮りたいのかをじっくり考えて、すてきなウエディングフォトを作ってくださいね。
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