特別な結婚式「自衛官結婚式」!かっこいい礼服にうっとりしちゃうかも?

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結婚式は、だれとの結婚式でも、またどのような結婚式でも、新郎新婦にとっては特別なものです。ただ、そのなかでもより特色があるのは、自衛隊(自衛官)や警察官の結婚式でしょう。なぜならこの職業の人との結婚式の場合、ほかの職業では見られない「礼服」を着用することができるからです。

今回は、自衛隊・警察官の結婚式で着られる礼服と、その結婚式でよくあるQ&Aについてまとめます。

自衛官や警察官ならではの結婚式の特徴といえば、やはり「礼服」です

自衛官・自衛隊や警察官・警察との結婚式の場合は、ほかの職業では着ることのできない儀礼服」を着ることができます(以下では主に自衛官・自衛隊の結婚式を取り上げることとします)。この儀礼服は、白であったり黒であったりしますが、いずれの場合も非常に特徴的でかっこいいと評判が高いものです。儀礼服は自衛官の正装であり、ほかの職業の人は結婚式では身に着けないサーベルを腰に下げることでも知られています。ちなみに彼らの結婚式の場合は、新婦は新郎の左側に立つことに決まっています。これは、新郎にとって右手が「サーベルを持つ手」にあたるからです。有事の際にサーベルを抜き、左手に盾を持ち女性を守っていたという時代の解釈に基づくもので、現在もその価値観が受け継がれているわけです。

もちろん、「自衛官の結婚式ならば、必ず儀礼服を正装として選ばなければならない」というわけではありません。ただ、「ほかの仕事の場合は着ることのできない服」「思い出に残る個性的な結婚式」になるため、特にこだわりがないのであれば、せっかくですからこの儀礼服を着用しての結婚式をおすすめします。

自衛隊結婚式での礼服事情

ここからは、もう少し深く自衛官の礼服事情について見ていきましょう。

上では「自衛官ならば、結婚式において自衛官の儀礼服を着用できる」としましたが、この儀礼服は「自衛官であるなら、だれもが持っているもの」ではありません。もともと儀礼服は幹部自衛官のものであって、拝謁の儀などのときに着用するものであると定められています。そのため、自衛官であってもほとんどの人は、これを持っていませんただ、自衛官服装規則の第8条の4において、

”自衛官は、冠婚葬祭等私の儀式又は招宴にあたり、必要がある場合には、第3項の規定にかかわらず、礼装をすることができる”
―引用:防衛省・自衛隊「自衛官服装規則」http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1956/ax19570206_00004_000.pdf

と定められています(ちなみに第3項は、「幹部自衛官などは、公の招宴に参加する場合で、かつそれが必要とされる場合は、第2種という種類の礼装をする」としたものです)。分かりやすくいえば、「本来儀礼服は幹部自衛官のものであり、かつ公的な儀式やパーティーのときにしか着られないものだけれど、結婚式などに関しては自衛官ならだれでも儀礼服を着られるよ」としている、ということです。もっとも、「幹部自衛官であるため、儀礼服を着用することがたびたびある」という場合を除き、人生でたった1回だけの結婚式のために儀礼服を購入することは、現実的とはとてもいえません。そのため、結婚式でこの儀礼服を着る場合は、礼装レンタルという選択肢を取ることになります。自衛官の礼装のレンタルを専門に手掛けるところもあるので、まずはこれに当たるのがよいでしょう。

礼服の中身についても詳しく見ていきましょう。

結婚式における自衛官の礼服は、陸上自衛官・海上自衛官・航空自衛官ごとで着る服には違いがあります。また冬服はシックで落ち着いた印象の黒色で、夏服はさわやかで涼やかな白色をベースとしています(※ただし航空自衛官の場合のみ、冬服は紺色をベースにしています)。ちなみに上では「自衛官は、結婚式のときにサーベルを下げることができる」としましたが、サーベルも本来は儀仗隊指揮官(ぎじょうたいしきかん。皇族や高官に対して、警護や儀礼を目的として就く隊の指揮官のことで、自衛隊や警視庁にある)しか下げることができません。つまり、「サーベルを下げられる」こともまた、結婚式ならではの特徴なのです。

なお自衛官の結婚式の場合はこの礼服で結婚式のすべてを通すこともできますが、「お色直し」としてこれを選ぶ人が多いともいわれています。1着めには一般的なタキシードや着物を選び、2着めに儀礼服を選ぶ……というやり方です。もちろんこの辺りには明確な決まりはありませんから、新郎新婦で話し合って決めるとよいでしょう。

自衛官の結婚式、Q&A

ここからは自衛官の結婚式に関するよくある質問に対して、Q&A方式で答えていきます。

Q参列者の格好は?

A.基本的には一般的な参列者の服装と変わらない

自衛官の結婚式に参加する場合でも、一般的な参列者の立場ならほかの結婚式と同様に格好で構いません。男性ならばスーツ、女性ならばドレスでよいでしょう。なお新郎新婦側から着る服に指定がある場合は、原則としてそれに従うようにします。

Q.女性自衛官の場合はどうなる?

A.まれに儀礼服を着用する結婚式もあるが、ウエディングドレスが多い

自衛官の男女比率は、陸上自衛隊でだいたい95:5です。女性の自衛官がわずか5パーセント程度しかいませんから、「女性の自衛官が、結婚式で儀礼服を着る」というシチュエーションはあまり想定されていない人も多いかと思われます。ただ、もちろん新婦側が自衛官であった場合も、もちろん儀礼服を着用することができます。特に自衛官同士の職場結婚の場合は、新郎も儀礼服、新婦も儀礼服……と、2人とも儀礼服で結婚式を挙げることもできます。

しかしながら、男性自衛官が結婚する場合に儀礼服を着用する割合よりも、女性自衛官が結婚する場合に儀礼服を着用する割合はずっと低いといえます。なぜなら女性自衛官の場合は、儀礼服ではなく、「ウエディングドレス」を着る人の方が多いからです。ただでさえ女性自衛官の数は男性自衛官の数よりも少ないうえに、ウエディングドレスを選ぶ人も多いため、「女性自衛官が儀礼服で行う結婚式」に参列したことのある人はごく少数だといえるでしょう。逆に自分が女性自衛官の場合は、儀礼服を着用することで「今まで見たことのない個性的な結婚式」が実現できそうですね。

Q,新婦の服装は、和装?洋装?

A.どちらでも構わない

上記では「女性自衛官でももちろん儀礼服を着用できる」としましたが、圧倒的に多いのは、新郎が自衛官×新婦がほかの職業 の結婚式でしょう。このようなケースでは、「新郎は儀礼服、新婦は一般的な新婦の装い」をすることになります。新婦の装いは、和装でも洋装でも構いません。色打掛を着ても構いませんし、白無垢姿を選んでも構いませんし、もちろんウエディングドレスやカラードレスを選んでもOKです。個人の好みを優先するとよいでしょう。ただ、儀礼服との相性も見ながら選んで行くとより良いものです。

特別な結婚式」「唯一無二の結婚式」を演出できる自衛官の儀礼服での結婚式は、新郎新婦はもちろん、その結婚式に参列する家族・親族・友人の記憶にも色濃く残るものです。結婚式は新郎新婦の好みや意向を最優先して行うべきものではありますが、自衛官ならではの儀礼服を選んでみるのもよいのではないでしょうか。きっと満足感の高い結婚式になるはずです。

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