葬儀の事前相談にはメリットがいっぱい!葬儀の事前相談を考える

葬儀の事前相談にはメリットがいっぱい!葬儀の事前相談を考える

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葬儀のかたちが多様化している現在、「葬儀のときも自分らしく送られたい」と考える人も増えています。
そしてそんな人の希望を叶える手段のひとつとして、「葬儀の事前相談」があります。

「縁起でもない」と言われていた時代はもう古い!葬儀の事前相談のすすめ

葬儀の事前相談とは、その名前の通り、自分が生きている間に自分自身の意志で葬儀会社に足を運び、葬儀について相談することをいいます。
かつては、「葬儀の事前相談など縁起でもない」「死ぬことを考えるなんて、不吉なことはやめてほしい」と言われていました。
しかし終活の認知度が95パーセントを超え、「最後まで自分らしくありたい」「人生で最後の主役となる葬儀の場を、自分好みに演出したい」と考える人が増えてきた現在、葬儀の事前相談はもはや「縁起の悪いもの・不吉なもの」ではなくなりました。
現在は終活の一環として葬儀の事前相談を行う人も出てきており、また葬儀会社もこれを積極的に勧めています。

葬儀の事前相談を行うメリット

葬儀の事前相談には、数多くのメリットがあります。

  • 自分好みの葬儀プランを作れる
  • 必要な予算がわかり、費用の相談もできる
  • 葬儀にまつわるトラブルのリスクも軽減できる
  • ご家族の精神的負担・時間的負担も少なくできる
  • 葬儀会社によっては葬儀の事前相談をすると割引がきくところもあり

一つずつ解説していきます。

自分好みの葬儀プランを作れる

葬儀の事前相談のメリットでもっとも大きいのは、やはり、「自分好みの葬儀プランを作れる」ということです。
この「自分好みの葬儀プラン」とは、単純に「花で作った祭壇にしてほしい」「家族葬を希望する」などのような大まかなくくりに留まりません。
「葬儀の音楽はこれにしてほしい」「遺影はこの写真を使ってほしい(遺影用の写真プランを提供しているところもあり)」「花祭壇は、好きな花(ゆりなど)を中心に作ってほしい」などの細かい希望を出すこともできます。
また、希望する葬儀プランによっては、葬儀の事前相談がほぼ必須になることもあります。

たとえば、「自分が行きつけにしていた寿司屋から職人を派遣してもらって、通夜振る舞いで握ってほしい」「葬儀会場全体を、イングリッシュガーデン風にしてほしい」などのように、大がかりかつ特殊な葬儀を希望する場合は、行える葬儀会社が非常に限られます。
そのため事前に、「このような葬儀を行いたいが、そちらの葬儀会社では可能かどうか」を電話などでおおまかに説明・確認したうえで、「可能だと思う」と答えてくれた葬儀会社に相談に行く必要があります。

必要な予算がわかり、費用の相談もできる

葬儀に関する悩みのなかで非常によく取り上げられるのが、「費用の問題」です。特に、残していく家族に経済面での負担をかけたくないと考える人の場合は、事前に葬儀にかかる金額を大まかに把握しておくことが推奨されます。葬儀にかかる金額を把握しておけば、その分を葬儀費用として貯蓄しておくこともできるからです。
葬儀にかかる費用は、葬儀会社ごとによって大きく異なります。基本的には同じ参列者数・同じ形式(家族葬/一般葬など)で相見積もりをとるのが基本ですが、「A社では基本プランに含まれているが、B社ではオプション料金がかかる」などの違いもあるので、よく見比べて選ぶことが大切です。

ただし、葬儀会社が出してくる葬儀費用のなかには、お布施は含まれていません。また飲食費用も別途とされることが多いので、実際には葬儀会社の出してきた金額×2倍程度の料金がかかると考えておきましょう。

葬儀にまつわるトラブルのリスクも軽減できる

葬儀の事前相談をしておくと、葬儀にまつわるトラブルのリスクも軽減できます。
葬儀は非常にデリケートな問題であるため、ご家族・ご親族の間で感情的なあつれきが生じることもよくあります。
たとえば、ご家族は「故人は生前家族葬を希望していた」と主張しているけれど、ご親族からは「友人も見送りに来れない葬儀にしてしまうのはかわいそうだ」と反対意見が出るなどです。

しかし葬儀の事前相談を行い、希望する葬儀の方向性やプランの内容をエンディングノートに書いておけば、残されたご家族・ご親族も「故人がたしかに希望していたことだから」と飲み込みやすくなります。

ご家族の精神的負担・時間的負担も少なくできる

現在は病院で亡くなる人が大多数ですが、病院で長く故人と一緒に過ごすことはできません。基本的には3時間程度(※お子さんが遠方に住んでいて、駆けつけるまでどうしても時間がかかる場合などは除く)でご遺体をどこか別の場所にお連れしなければなりません。またご遺体を一般の車両・ご家族がお連れすることは現実的には難しく、葬儀会社から車を派遣してもらう必要があります。さらに、よほどの不備・不満がない限りは、このときに連絡した葬儀会社にそのまま葬儀を依頼するのが基本となります。
言い方を変えれば、「大切なご家族が亡くなってから3時間以内に、残された人たちは葬儀会社を決めて依頼しなければならない」ということです。
混乱状態にある短い時間のなかで、このような決断をすることは、非常に精神的な負担が大きいといえます。

しかし葬儀の事前相談を行い、事前に「この葬儀会社に依頼してほしい」としておけば、ご家族の精神的な負担・時間的な負担を大きく軽減することができます。

葬儀会社によっては葬儀の事前相談をすると割引がきくところもあり

葬儀会社のなかには、「葬儀の事前相談にお越しいただいた人が実際に亡くなったときには、割引を適用する」「葬儀の事前相談をしてくれた人が旅立ったときには、見舞い金を出す」としているところもあります。なかには30万円近くも割引をしてくれる葬儀会社もあります。
残していくご家族の経済的な負担を減らすことができるという点でも、葬儀の事前相談は非常に意味があるものです。
ただ、どのような割引制度が適用されるかは葬儀会社によって大きく異なります。

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葬儀の事前相談をする前に知っておきたいこと

最後に、葬儀の事前相談を行う前に知っておきたいことについて解説していきます。

「事前相談」と「事前契約」の違い

「葬儀の事前相談」「葬儀の事前契約(生前契約)」は、非常に似た言葉ではありますが、その性質は異なります。
葬儀の事前相談とは文字通り「相談」どまりであり、金銭を事前に振り込むものではありません。
対して葬儀の事前契約(生前契約)は、葬儀にかかる費用をあらかじめ前払いする制度をいいます。
日本では前者が一般的ですが、海外では後者も広く選択されています。たとえばアメリカでは、15パーセント程度がこの葬儀の事前契約をしています。

「事前相談」と「生前葬」の違い

葬儀の事前相談と、生前葬の違いについても解説していきます。
この2つはまったく性格が違うものです。
葬儀の事前相談自分が亡くなった前に葬儀プランを相談しておくものですが、生前葬亡くなる前に葬儀自体を執り行うことをいいます。
葬儀の事前相談では亡くなった後の見送り方を本人が決定できるという性質を持ちますが、生前葬では本人の口からお世話になった人に対して感謝の言葉を伝えることができるというメリットがあります。

事前相談=そこ以外に依頼できない、ではない

上でも述べたように、葬儀の事前相談を行った葬儀会社で実際に葬儀を執り行った場合、割引がきくことがあります。
しかし、「葬儀の事前相談を行った場合、必ずそこで葬儀を行わなければならない」というものではありません。
葬儀の事前契約(生前契約)とは違い、葬儀の事前相談の場合はお金を支払うことはないため、「やっぱりほかの葬儀会社に変える」「より良い葬儀を行ってくれるところを探す」ということも可能です。
葬儀の事前相談は、自分の納得の行く葬儀を行うための方法のうちのひとつです。

費用もかかりませんから、気軽に足を運んでみてくださいね。

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